富士フィルム、黒白フィルムの販売継続を望む声に応え「ネオパン100 ACROSⅡ」を新開発

富士フィルム、販売終了していた黒白フィルムを要望に応え新開発

富士フィルム株式会社は6月10日、黒白フィルム「ネオパン100 ACROSⅡ」(以下、アクロスⅡ)を新開発し、2019年秋より発売すると発表しました。

アクロスⅡは、感度ISO100の超高画質な黒白フィルムとして、世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を実現。風景・山岳写真、ポートレート、製品写真、建築写真から、長露光撮影の天体・夜景写真など幅広い分野の撮影に適しているといいます。

【報道発表】当社は、黒白フィルムの販売を今秋より再開します。世界最高水準の粒状性と立体的な階調再現で超高画質を実現し、幅広い分野の撮影に適した黒白フィルム「ネオパン100 ACROSⅡ」を新たに開発しました。https://t.co/avfVLmNerG 今秋に35mmサイズ、ブローニーサイズの2種類を発売予定です。 pic.twitter.com/KRlwxv0nx5

— 富士フイルム (@FujifilmJP_PR) 2019年6月10日

従来品「ネオパン100 ACROS」と比較し、ハイライト部の階調をメリハリのある設計とし、立体的な階調再現が可能。35mmサイズ、ブローニーサイズの2種類が用意されます。

2018年秋に販売終了していた黒白フィルムの販売継続を望む声に応えた

富士フィルムは2018年秋、黒白フィルムの需要の減少と、生産に必要な原材料が入手困難になったとして、黒白フィルムを販売終了していました。

しかし、フィルム愛好家をはじめフィルム独特の風合いによる写真を好むSNS世代の若年層の方を中心に、黒白フィルムの販売継続を望む声が多く寄せられたことをうけ、販売再開を検討を進めてきたとのこと。

入手困難になった原材料の代替品の研究や新たな原材料に合わせた製造プロセスの抜本的な見直しをすることで、「アクロスⅡ」の開発に成功したと説明しています。