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Appleは6月4日(日本時間)、開発者向けカンファレンス「WWDC 2019」を開催。今秋リリース予定の次期macOS「macOS Catalina」を発表しました。macOS CatalinaではiPadをサブディスプレイとして利用する「Sidecar」が追加されています。
macOSの標準機能でiPadをサブディスプレイとして利用可能に
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Appleは6月4日(日本時間)、開発者向けカンファレンス「WWDC 2019」を開催。今秋リリース予定の次期macOS「macOS Catalina」(macOS 10.15)を発表しました。
「macOS Catalina」ではiPadをサブディスプレイとして利用する「Sidecar」が追加されています。「Sidecar」は有線もしくはワイヤレスで接続したiPadをサブディスプレイにするだけでなく、Apple Pencilを使ってペンタブレットのように使うことも可能。
ただし「Sidecar」のすべての機能を使うことができるのは対応したアプリケーションのみ。現在発表されている対応アプリは「Adobe Illustrator」「Affinity Designer」「Final Cut Pro」などの15個のアプリ。公式サイトでは「一部の機能にはSidecar対応のアプリが必要です」と注意書きがされています。
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現時点での対応アプリは少ないものの、Appleは「開発者はAppKitのTablet Eventsを使えば、Apple Pencilに対応します」と案内しているため、今後対応するアプリは増えていく見込みです。
macOS Catalinaの「Sidecar」でできること
現在発表されている「Sidecar」の機能は以下の通りです。
- サブディスプレイにする「デスクトップ拡張」
- Macと同じ画面をiPadに表示する「ミラーリング」
- 接続は有線でも無線でもOK(無線は10m以内)
- Apple Pencilを使っての描画
- Apple Pencilで描いたイラストなどを書類に挿入
- iPadで利用できるマルチタッチジェスチャーに対応
- Touch Barの表示(Touch Bar非搭載Macでも利用可能)
これまでiPadをサブディスプレイとして利用するためには、サードパーティーのアプリ「Duet Display」や「Luna Display」などが必要でしたが、macOSの標準機能としてiPadをサブディスプレイとして使うことができるようになっただけでも大きな変化。
先日、久しぶりに「Duet Display」を使ってみましたが、リリース初期と比べるとほぼ遅延なく利用できるので、興味のある人は是非お試しください。