Appleは6月3日、開発者向けカンファレンス「WWDC 2019」を開催。WWDCでは例年、Appleのデバイスに搭載される次期OSについて発表される。米Bloombergによると、2019年のWWDCでは、約20年にわたって利用されてきた「iTunes」を廃止し、新たに「Music」アプリの発表が行われるという。
「アプリ統合」「iPadの強化」WWDCで発表される今後のAppleの方向性は?
Appleが6月3日より開催するWWDC 2019では、Apple製品に搭載される次期OSについて発表される予定だ。BloombergのMark Gurman氏は、Appleの計画に詳しい関係者からの話として今回のWWDCは「Apple Wwach」「iPad」「統合されたアプリケーション」「拡張現実AR」「ヘルスケア」がポイントになると話している。
WWDCでは、新しいハードウェアが発表されることは少ないが、今年は「新しいMac Pro」がお披露目される可能性があるとのこと。
Apple Watchは、Apple Watchからアクセスできる専用のApp Storeが用意されるという。さらに、電卓やボイスレコーダーのような新しいアプリやメッセージ機能が追加され、iPhoneなしでも十分に機能するようになるとのこと。
またiPadは、ノートPCの代替としてハードウェアのスペックは追いついてきたが、ソフトウェアが追いついていないと指摘。より多くのニーズに応えることができるよう、ホーム画面の機能強化や複数アプリを同時に使用できる新機能を計画しているという。
MacとiOSデバイスは、OSレベルでは統合はされないものの、アプリケーションは統合されていく方針だ。昨年にも一部のアプリで統合が行われたが、最終的にはすべてのアプリケーション(単一バージョン)が、すべてのAppleデバイスで動作することを目指すとしている。
約20年使われてきた「iTunes」が役割を終え、新アプリが登場
また2001年1月に登場した「iTunes」もその役割を終え、新アプリ「Music」「TV」「Podcast」の3つに分割され、iOSデバイスの管理は「Music」アプリで行うことになるとのこと。
他にも「友達を探す」と「iPhoneを探す」が統合された新アプリや、「リマインダー」「ヘルスケア」アプリの大幅アップデート、「マップ」「メッセージ」「Books」「ホーム」「メール」も改良を準備中だという。
ARについては、将来ヘッドセットをサポートする技術が追加され始めているといい、Appleが「ARメガネ」の開発を強化しているのではないかと予想され、早ければ2020年に発表される可能性があるとしている。