Twitter上で「ワクチン」に関連する検索を行ったユーザーに対し、厚生労働省ウェブサイトおよび厚生労働省の公式Twitterアカウントが案内されるように変更されています。5月4日頃からTwitter上でユーザーから報告が相次いでいました。
Twitterで「ワクチン」を検索すると厚生労働省を案内するように
Twitterで「ワクチン」に関連した検索を行うと、検索結果の上部に厚生労働省のウェブサイトおよび厚生労働省の公式Twitterアカウントへの誘導が行われるように変更されています。
検索結果から厚生労働省へ誘導する施策は、5月4日頃から行われていたようで、複数のユーザーから報告があがっていました。厚生労働省が案内されるケースは「ワクチン」だけでなく「反ワクチン」「ワクチン 危険」など、"ワクチン"が含まれている検索が対象になっています。
ワクチンに関して、特に反ワクチン系の検索すると、厚生労働省の予防接種情報に誘導されるようになったんですね🤔!?
— みおつくし (@rdmasud) 2019年5月4日
良いじゃん。 pic.twitter.com/fgCUzAn326
おーほんとだ。TwitterJPこれは英断 pic.twitter.com/jYNr9MH1HG
— だいす@あまいもの (@Saikoroid) 2019年5月5日
— たこ (@takotakokuzu) 2019年5月5日
アメリカでのはしか大流行を受け、「反ワクチン」を主張する医療デマへの対策は多くのウェブサービスで始まっており、FacebookやInstagram、YouTube、Amazonなど多くのサービスが検索からの削除やハッシュタグの削除などを実施。今回のTwitterの施策も同じ流れによるものだと考えられます。
「自殺」に関係した検索では「東京自殺防止センター」などへ案内
一方でTwitter Japanは2018年1月、「自殺」に関係した検索を行ったユーザーに対して「東京自殺防止センター」などパートナー団体のウェブサイトや公式Twitterアカウントを案内する施策を開始しています。
10月末に座間市の事件が発覚して以来、Twitter上の自殺に関するツイートについて社内および業界や専門の方々と討議を続けています。先日の官邸からの「座間市における事件の再発防止策について」の発表を真摯に受け止め、来年からTwitterでできること、すべきことを準備しています。
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2017年12月22日
日本と米国において、Twitter上で自殺に関係する検索を行った際、検索結果の一番上に専門のパートナー団体 (東京自殺防止センター @tokyo9090 )へのご案内が表示されるようになります。
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年1月18日
自殺や自傷を考えていらっしゃる方がTwitterを使われた際、信頼できる専門家と出会っていただけますように。 pic.twitter.com/fWNMpDCxxW
自殺や自傷行為の助長や扇動はTwitterルールにて禁じられています。本日、該当するプロフィール、ツイート、DMをご報告いただける項目を追加しました。https://t.co/50FFNUYObn pic.twitter.com/9zSBnrXN5X
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年2月13日
ヘルプセンターの自殺や自傷行為の助長の例と、そのような行為の報告をいただいた場合のTwitterによる措置についてを明確化しました。https://t.co/8j2cBprCEt
— Twitter Japan (@TwitterJP) 2018年2月20日
この施策は、2017年10月に座間市で発生した事件を受けたもので、事件はSNS上で自殺志願をしている女性を誘い出し殺害したと報じられていました。
なお、「ワクチン」検索で厚生労働省へ誘導する施策は、5日時点ではTwitter公式アプリおよびTwitterモバイル(スマホからのアクセス)のみでしたが、6日時点でPCブラウザからの検索でも厚生労働省への案内が表示されるようになっています。