新天皇陛下が5月1日、「即位後朝見の儀」に臨まれ、即位後初めてとなる国民に向けたおことばを述べられました。
天皇陛下「日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い」
新天皇陛下が5月1日午前、皇居・松の間にて、「即位後朝見の儀」に臨まれました。「即位後朝見の儀」は、天皇陛下が皇后陛下とともに、即位後初めて国民を代表とする人々と会う儀式。
「即位後朝見の儀」には皇位継承順位1位の「皇嗣」となった秋篠宮さまなど、皇族の同席。安倍晋三首相ら三権の長や閣僚など約260人が参列しました。
天皇陛下は、即位後初めての国民に向けたおとばで「この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします」と述べ上で、「上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます」と上皇陛下への敬意と感謝を述べられました。
また「皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」と述べられました。
天皇陛下、即位後初のお言葉全文
日本国憲法および皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました。この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。
顧みれば、上皇陛下にはご即位より、30年以上の長きにわたり、世界の平和と国民の幸せを願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その強い御心をご自身のお姿でお示しになりつつ、一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。
ここに、皇位を継承するに当たり、上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し、また、歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、自己の研鑽に励むとともに、常に国民を思い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します。