【全文】安倍晋三首相、「退位礼正殿の儀」国民代表の辞

【全文】安倍晋三首相、「退位礼正殿の儀」国民代表の辞

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天皇陛下の退位を広く国民に明らかにする儀式である「退位礼正殿の儀」が4月30日、行われました。安倍晋三首相は「国民代表の辞」の中で「深い敬愛と感謝の念を今一度、新たにする次第であります」と述べました。

「深い敬愛と感謝の念を今一度、新たにする次第であります」

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画像は首相官邸公式YouTubeより

天皇陛下の退位を広く国民に明らかにする儀式である「退位礼正殿の儀」が4月30日、行われました。安倍晋三首相は「国民代表の辞」を述べ、天皇陛下に感謝の意を伝えました。

首相は「いかなる時も国民と苦楽をともにされた天皇陛下の御心に思いを致し、深い敬愛と感謝の念を今一度、新たにする次第であります」と述べました。

天皇陛下は4月30日で退位され、5月1日より皇太子さまが新天皇に即位されます。「平成」も30年の幕を閉じ、5月1日0時より「令和」に改元されます。

【全文】天皇陛下が「退位礼正殿の儀」で述べられたお言葉

安倍晋三首相「退位礼正殿の儀」あいさつ全文

謹んで申し上げます。

天皇陛下におかれましては、皇室典範特例法の定めるところにより、本日をもちまして御退位されます。

平成の三十年、「内平らかに外成る」との思いの下、私たちは天皇陛下と共に歩みを進めてまいりました。この間、天皇陛下は、国の安寧と国民の幸せを願われ、一つ一つの御公務を、心を込めてお務めになり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たしてこられました。

我が国は平和と繁栄を享受する一方で、相次ぐ大きな自然災害など、幾多の困難にも直面しました。

そのような時、天皇陛下は、皇后陛下と御一緒に、国民に寄り添い、被災者の身近で励まされ、国民に明日への勇気と希望を与えてくださいました。

本日ここに御退位の日を迎え、これまでの年月を顧み、いかなる時も国民と苦楽をともにされた天皇陛下の御心に思いを致し、深い敬愛と感謝の念を今一度、新たにする次第であります。

私たちは、これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、更に最善の努力を尽くしてまいります。

天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません。ここに、天皇皇后両陛下に心からの感謝を申し上げ、皇室の一層の御繁栄をお祈り申し上げます。