
日清が販売する、1食で1日に必要なすべての栄養の1/3を摂取することができる完全栄養食「All-in PASTA」を食べてみました。率直な感想として「カップ麺の感覚で完全栄養食はお手軽なので、もっと気軽に買えたら売れそう」という感じ。
日清の完全栄養食「All-in PASTA」乾麺で長期保存できるところが◎

日清は3月27日、1食で1日に必要なすべての栄養素の1/3を摂取することができる完全栄養食「All-in PASTA」を販売開始。完全栄養食市場に大手が参入ということで注目を集め、初日で完売。4月7日現在、公式サイトでは「在庫切れ」の状態だ。
これは食べてみたい🤔
— ノムラジュンペイ(男子ハック) (@JUNP_N) 2019年3月26日
日清、1食に必要なすべての栄養を摂れる完全栄養食「All-in PASTA」発売へ お湯をかけるだけのカップ麺タイプもhttps://t.co/o55Ctp68GH
僕は初日に「All-in PASTA カップ6食セット」を購入。「ボロネーゼ」「ジェノベーゼ」「アラビアータ」が各2食ずつ入って3,600円(10%OFFで3,240円)だった。
1食あたり600円なので、すべての栄養素がしっかり摂れるのであれば価格的には許容範囲。麺だけの販売もあり、こちらは1食400円。

カップの大きさはエースコックのスーパーカップくらい。6個セットを購入したが、場所を取るので保管が面倒だなというのが素直な感想だ。

「All-in PASTA」の大きな特徴は「乾麺」ということ。そのためカップ麺感覚で食べることができるし、長期保存にも優れている。今回購入したものの賞味期限は約7カ月後だった。(公式サイトでは「製造日より8カ月」とされている)

「All-in PASTA」を実食!カップ麺でこれなら十分アリかな
今回実食してみたのは「粗挽き牛肉のコクと旨みの濃厚ボロネーゼ」。パッケージの中身は、All-in PASTAとボロネーゼソースが入っている。

事前に用意しておく必要があるのはお湯だけ。本当にカップ麺感覚だ。ボロネーゼソースは、蓋の上で温めるだけ。湯せんして温めたほうがしっかり温められるだろうが、ここはあえてカップ麺のノリで作ってみる。
All-in PASTAを袋から取り出すと、独特な麺の匂いが広がる。本当に美味しい完全食になるのか、若干の不安がする独特な匂いだ。


6分が経ち、湯切りをした後も独特な匂い。苦手な人は多そうではあるが、ボロネーゼソースをかけると匂いは気にならなくなった。ボロネーゼソースは蓋の上で温めただけだが、温めが足りないという感じはしなかった。
ちなみに、麺の袋の中には「ほぐしオイル」が入っているが、湯切りした状態で十分にほぐれている感じだったのであえて使わないで食べることにした。

いざ実食。麺はたしかに独特な風味があるが「不味い」というほどではないが「美味い」というものでもない。当たり前だが普通のパスタのほうが味は絶対に美味い。
麺独特の風味はボロネーゼソースがうまくかき消してくれるので、全体としては「美味い完全栄養食」という印象だ。しかもお湯をかけて6分待つだけというお手軽さ。

美味しく食べることができたのはボロネーゼソースの味がしっかりしていたからなのでは?という疑問もあるが、味がしっかりしているソースや調理をすれば麺独特の風味は気にならないだろう。
「All-in PASTA」は味よりも流通が課題かもしれない
完全栄養食としては先行している「BASE FOOD」があるが、BASE FOODの代表・橋本舜氏はTwitterでAll-in PASTAを食べてみて「そもそも設計思想がまるで違う」とコメントしている。
日清食品の All-in PASTA を食べて、これは BASE PASTA とは似て非なるものと感じた。良い悪いというより、そもそも設計思想がまるで違う。
— Shun@BaseFood (@shun_bf) 2019年3月29日
橋本氏は「All-in PASTA はインスタント麺であり、ビタミンミネラル剤を小麦粉で包み、それをうま味調味料入りのオイルで包み、苦味を抑えてツルッとしているが、工業的な印象が強い」と指摘。
一方で「BASE PASTA は主食であり、栄養豊富な自然食材をブレンドし、調味料の使用は避け、苦味も含めて、風味のバランスを取ろうとしている。工業製品より、料理や雑穀米のアプローチに近い」と説明している。
All-in PASTA はインスタント麺であり、ビタミンミネラル剤を小麦粉で包み、それをうま味調味料入りのオイルで包み、苦味を抑えてツルッとしているが、工業的な印象が強い。
— Shun@BaseFood (@shun_bf) 2019年3月29日
一方で、BASE PASTA は主食であり、栄養豊富な自然食材をブレンドし、調味料の使用は避け、苦味も含めて、風味のバランスを取ろうとしている。工業製品より、料理や雑穀米のアプローチに近い。雑穀の風味や食感が残るので、蕎麦っぽいという意見もある。
— Shun@BaseFood (@shun_bf) 2019年3月29日
この指摘は「大手企業が参入してきたということはそういうこと」というのが良くわかるポイントだ。「All-in」シリーズは第1弾としてパスタから登場したが、第2弾以降はどうなるのか明らかになっていない。
「All-in」シリーズが充実し、コンビニで購入できるくらいお手軽で身近になったら、めちゃくちゃ売れる気がする。
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