Appleが2017年に発表し、発売が期待されていたワイヤレス充電マット「AirPowerマット」が開発中止されたことが明らかになりました。米TechCrunchやArs Technicaなどのメディアに対し、Appleの上級副社長ダン・リッキオ氏がメールで明らかにしました。
「努力を重ねた結果、AirPowerは我々の高水準を達成できないと結論付けました」
Appleが2017年に発表し、間もなく発売されるとみられていたワイヤレス充電マット「AirPoweマット」が開発中止になったことが明らかになりました。
Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長ダン・リッキオ氏が、TechCrunchやArs Technicaなどのメディアに対しメールで明らかにしました。
Here is the statement from Apple SVP of hardware Dan Riccio on AirPower's cancellation. pic.twitter.com/FUoF6fUzah
— Matthew Panzarino (@panzer) 2019年3月29日
ダン・リッキオ氏は「努力を重ねた結果、AirPowerは当社の高水準を達成できないと結論付け、プロジェクトを中止しました。発売を楽しみしていたお客様にはお詫び申し上げます」と説明し謝罪。しかし、今後もワイヤレスに未来があるとし、ワイヤレス体験を進化させていくとコメントしています。
開発中止はAirPowerマットの発熱問題が原因?
「AirPowerマット」は3台のデバイスを同時充電が可能だという製品でしたが、これを実現するために組み込まれた充電コイルが密接していることによる発熱問題が解決できなかったことが原因ではないかと複数のメディアが伝えています。
発売されたばかりの新型「AirPods」のパッケージにはAirPowerの記載がされていましたし、開発中止は最近になって決まったということでしょうか。
昨日にはAppleのリーク情報で知られる「Daring Fireball」のJohn Gruber氏が「AirPowerが3月30日に発売されるかもしれない」とTwitterに投稿していたことで、待ち望んでいたユーザーからの期待が高まっていただけに、開発中止の発表は残念でならないですね……。