俳優やミュージシャンとして活動していたピエール瀧さんが麻薬取締法違反で逮捕されたことをうけ、電気グルーヴの所属レーベルは3月13日、ピエール瀧さんおよび電気グルーヴ関連の商品について配信停止などの対応をすると発表。音楽家の坂本龍一は「なんのための自粛ですか?」とTwitterで言及しています。
電気グルーヴ作品の配信停止「なんのための自粛ですか?」「音楽に罪はない」
俳優やミュージシャンとして活動していたピエール瀧さんが麻薬取締法違反で逮捕されたことをうけ、電気グルーヴの所属レーベル(ソニー・ミュージックレーベルズ)は3月13日、同社が取り扱うピエール瀧さんおよび電気グルーヴ作品についての対応を発表。
同日より「CD、映像商品の出荷停止」「CD、映像商品の店頭在庫回収」「音源、映像のデジタル配信停止」とするとし、ネット上では「なんで止めるんですか?」「音楽には何の罪もない」など、様々な声があがっていました。
ピエール瀧の逮捕に伴うソニー・ミュージックレーベルズの対応についてhttps://t.co/hkjCkAmCcv
— 電気グルーヴ/DENKI GROOVE (@DENKI_GROOVE_) 2019年3月13日
レーベル対応をうけ、音楽家の坂本龍一も自身のTwitterで「なんのための自粛ですか?電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?」と言及。
「ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいんだけなんだから。音楽に罪はない」とレーベルの対応について疑問を投げかけています。
「電気グルーヴのCDおよび映像商品の出荷停止、在庫回収、配信停止」
— skmtcommmons (@skmt09) 2019年3月14日
なんのための自粛ですか?電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいいんだけなんだから。音楽に罪はない。
多くの賛同する声があがる一方、「視聴する、購入する側は不祥事を起こした本人と作品を切り離して考えることはできても、制作・販売・宣伝等を担う所属事務所や関連会社は作品と切っても切り離せない関係にある。不祥事はイメージダウンにつながるため回収、自粛はやむを得ない。立場の違いからくる残念なすれ違い」といった意見も寄せられていました。
レーベルの対応について撤回を求める署名運動も始まる
またソーシャルプラットフォーム「Change.org」では、「電気グルーヴの音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を撤回してください」とする署名運動がスタートしており、約1.9万人もの賛同の声が集まっています。
署名運動では「石野卓球さんは今回の件とは無関係です」「音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止は誰のためにもならない安易な方策なのではないでしょうか」などと訴えています。