トレンドマイクロ、App Storeで一部アプリの配信を再開 ブラウザ履歴の収集問題

トレンドマイクロ、App Storeで一部アプリの配信を再開 ブラウザ履歴の収集問題

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9月に問題となったトレンドマイクロ社のアプリがユーザーのブラウザ履歴を収集していた問題で、App Storeから削除されていた同社アプリの一部が、再び配信されたことが発表されています。

トレンドマイクロ社、「パスワードマネージャー」などの一部アプリを配信再開

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トレンドマイクロ社は11月17日、同社のアプリがブラウザ履歴を収集していた問題でApp Storeから削除されていた件について、一部アプリの配信が再開されたと発表しています。

アプリの配信が再開されたのは「Wi-Fiプロテクション」「パスワードマネージャー」「ウイルスバスター for Home Network」の3つ。「ウイルスバスター モバイル」やmacOSアプリ「ライトクリーナー」などは削除されたままと案内されています。

収集が必要なデータについて見解の相違があり、再公開に向けたプロセスが長期化

トレンドマイクロ社は10月31日、「App Store上の当社アプリに関する重要なお知らせ」の中で、ブラウザ履歴収集問題について追加調査を行った結果として、改めて「セキュリティ目的のみに使用していた」と報告。

セキュリティに関連しないアプリでもブラウザ履歴を収集していたことを明示していなかったことを認め、「皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたことに改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪。

続けてセキュリティを守るためのデータ収集を医療に例え、「だれが何の病気を持っているかは担当医にしか共有されないとても繊細かつプライベートな情報ですが、どの地域でどのような病気が急速に流行しているかは、大流行を止めるために極めて重要な情報になりえます」と説明。

情報収集をすることで「異常なふるまい」を特定することができるとし、「ある一定のデータへのアクセスなく、セキュリティ製品がこの問題への答えを出すことは不可能」だといいます。

同社アプリの配信が再開されるにあたり、「収集が必要なデータが何で、何をもってほかのアプリに干渉すると考えられるのか、これらの点に関する見解の相違が、当社アプリの審査ならびに再公開に向けたプロセスの長期化をもたらしています」と説明しています。