「Apple IDがロックされています」といった表示がiPhoneに表示されるという現象が世界中で報告されています。またAppleを装ったフィッシング詐欺メールも出回っています。
Apple IDがロックされる現象が世界中で発生、Appleへの攻撃か
iPhoneに突然「Apple IDがロックされています」「ご利用のApple IDは、セキュリティ保護のためロックされています」「ロックを解除するためには本人確認が必要です」といった表示がされる現象が世界中から報告されています。
複数の米メディアはAppleへのブルートフォースアタック(暗号を解読するための総当たり攻撃)が原因ではないかと推測しており、Apple社内の情報筋の話では「今の所、Appleのバグではないようだ」とAppleInsiderに話しているといいます。
なおこの問題について、現時点ではAppleから正式なコメントなどは発表されていません。
「Apple IDがロックされています」が表示された場合の対処方法
Appleのサポートページによると、「Apple IDがロックされています」の通知は、本人や第三者がパスワードやセキュリティ質問を何回も間違えて入力した場合、セキュリティ対策として自動的にロックされるというもの。
ロックを解除するためには「iforgot.apple.com」にアクセスし、既存のパスワードでアカウントのロック解除を行うか、パスワードのリセットが必要になります。
またアカウントのロック解除を何回も失敗した場合、Apple IDはロックされた状態が継続。翌日になるまでアカウントのロック解除を試みることができなくなります。
2段階認証(2ファクタ認証)を設定している場合は、ロック解除に信頼できるデバイスもしくは信頼できる電話番号が必要になります。
- Apple ID がロックされた場合や使用できなくなった場合 - Apple サポート
- Apple ID の不正利用が疑われる場合 - Apple サポート
- セキュリティと Apple ID - Apple サポート
「Apple IDアカウントを回復してください」という件名のフィッシングメールに注意喚起も
「Apple IDがロックされています」と表示される問題とは別件ですが、「Apple IDアカウントを回復してください」という件名でAppleを装ったフィッシングメールが出回っていると、フィッシング対策協議会が11月13日に注意喚起しています。
メールの本文は一部おかしな日本語になっているようですが、リンク先のサイトはApple公式サイトに似せて作られているとのこと。
このようなフィッシングサイトでApple IDやクレジットカード情報などは入力しないように注意が必要です。