NHKニュースが6日に報じた「スマホの電池消耗を抑える方法は」という記事で、iPhoneのバッテリー消耗を抑える方法として紹介された内容に誤った情報があると指摘されていた問題で、NHKニュースは記事を修正しています。
iPhoneの電池消耗「不要なアプリ終了」で抑えられる → Appleが公式に否定しているとツッコミ
NHKニュースが6日、「スマホの電池消耗を抑える方法は」という記事を公開。北海道で発生した最大震度7の地震をうけ、災害時にスマートフォンの電池消耗を抑える方法を紹介するという内容でした。
記事ではiPhoneの電池消耗を抑える方法として「低電力モード」を紹介。続けて「起動中の不要なアプリを終了することでも電池の消耗を抑えられます」と紹介していました。
NHKが伝えていた方法で電池の消耗が抑えられるというのは以前に多くのユーザーに信じられていた情報。
正確には全てのアプリで同じような効果を得ることはできないというのが最新の認識です。この件についてはAppleが公式にコメントを発表しています。
Appleが否定するまで「バックグラウンドのアプリを終了させることで電池の消耗を抑える」という方法は多くのユーザーに信じられていました。
2018年3月、この件について米メディア9to5MacがAppleのティム・クックCEOに問い合わせたところ、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当・上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏から「バックグラウンドからアプリを削除してもバッテリーに影響はない」と返答があったことが報じられ、世界中から話題を集めました。
Appleの情報に詳しい「携帯総合研究所」や「gori.me」はNHKの記事に間違いに気づき、Twitterで指摘。間違った情報であると、注意を呼びかけていました。
NHK「電池の消耗を抑えられるものもあります」と修正
Appleは「バックグラウンドからアプリを削除してもバッテリーに影響はない」と回答しているものの、本当は効果がある方法だということが検証されているのかも?と思いNHKに問い合わせてみましたが、記事公開時点でNHKから回答はありません。
するとNHKが公開していた記事が特に追記などもなく、「電池の消耗を抑えられるものもあります」という記載にフワッと修正されていました。
NHKの修正内容にあるとおり一部のアプリでは電池消耗を抑えるのに有効ですが大半のアプリが該当しないため、電池消耗を抑える方法として紹介するのであれば、他にも効果的な項目が……と思わずツッコみたくなる内容。
簡単かつ効果的な方法は「低電力モードの有効化」「ディスプレイを可能な限り暗くする」「不要な通信をオフ」の3つが有効です。