総務省消防庁は18日、7月9日~7月15日までの全国の熱中症による救急搬送人員は9,956人になったと速報値を発表しました。ネットでは熱中症の応急処置のポイントや予防についてのパンフレットや環境省の啓発サイトに注目が集まっています。
熱中症で搬送9,956人に、佐久医師会の熱中症啓発パンフレットが「わかりやすい」と話題に
総務省消防庁は18日、7月9日~7月15日までの全国の熱中症による救急搬送人員は9,956人になったと速報値を発表しました。うち189人が重症、12人が死亡したということです。
NHKなどによると18日は岐阜県多治見で、2013年以来5年ぶりに「40度」を観測。気象庁によると19日も広い範囲で35度を超える地域があり、熱中症には引き続き注意が必要な状況です。
そんな中、Twitterでは長野県佐久医師会が配布している「熱中症」啓発パンフレットがわかりやすいと注目を集めていました。
熱中症を数回経験した身としては、この佐久医師会が発行しているパンフが良くできているような。ちなみに症状の重さからいくと、俺は重度の症状も経験している。やたら体が熱くなって、体温の制御ができなくなり、意識朦朧状態。夏場のテニスの最中で、対戦相手が顔面が真っ赤になってるのに気付いた。 pic.twitter.com/pwzkXXTHY1
— masa (@zebra_masa) 2018年7月16日
パンフレットには佐久医師会が運営する「教えて!ドクター」で配布されているもので、熱中症の症状のポイントや応急処置の方法などがわかりやすくまとめられていいます。
Twitterでは話題になっていませんでしたがパンフレットはもう1枚あり、こちらでは予防のポイントがまとめられています。
熱中症は屋内であっても発症することがあり、元介護支援専門員(ケアマネジャー)としては高齢者のひとり暮らしはこの時期かなり心配。
クールビズの普及で環境省は「エアコンは28度」を推奨していると間違った認識をする人も多いですが、クールビズで呼びかけているのは「室温28度」。
エアコンの設定温度を28度にしろとは言っていません。部屋が暑かったらエアコンの設定温度は28度より下げましょう。
環境省熱中症予防情報サイトも注目を集めています
雲研究者、気象庁気象研究所予報研究部第三研究室研究官の荒木健太郎さん(@arakencloud)が「熱中症の応急処置を知っておいてください」というコメントともに、環境省熱中症予防情報サイトのURLを投稿し、こちらも注目を集めています。
熱中症の応急処置を知っておいて下さい.高温は豪雨のように映像的に派手ではありませんが,熱中症による死亡者数は毎年約500名,今年同様に記録的猛暑だった2010年は1745名に達しています.特に住宅での高齢者の熱中症,幼児の熱中症に要注意です.適切に対策すれば防げます.https://t.co/h3tiw7kN97 pic.twitter.com/Ijhg27TDTi
— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2018年7月15日
荒木さんは「特に住宅での高齢者の熱中症、幼児の熱中症に要注意です」と注意を呼びかけ、「適切に対策すれば防げます」とコメントしています。
環境省は一般向けのリーフレットだけでなく、保健活動にかかわる人向けの「熱中症環境保険マニュアル」や、イベント主催者や施設管理者向けの「夏季のイベントにおける熱中症対策ガイドライン」なども配布しています。