「トークがLINEに監視されている」というデマ情報が拡散、実際どうなの?

「トークがLINEに監視されている」というデマ情報が拡散、実際どうなの?

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「トークルームがLINE側に監視されている」といった内容のツイートが拡散され、LINEアプリの設定を促すユーザーが続出しています。実際にトークが監視されているわけではなく、LINE公式Twitterも「事実と異なる情報が出回っている」と投稿しています。

「情報提供として勝手にLINEの会社にトークが公開されてるらしいです」という情報

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LINEのトークはオープンで他人から見ることが出来る」「トークがLINE側に監視されている」という情報がTwitterに拡散されています。

この情報を投稿しているユーザーはかなり多くいるようで、情報に踊らされ「マジか」「初めて知った」「怖い」などと反応するユーザーも続出しているようです。

「トークルーム情報オフにしないとLINE側に監視されちゃうんだって!みんなもオフにしようね!!」

「情報提供とかゆーとこ押してオフにしないと、情報提供として勝手にLINEの会社にトークが公開されてるらしいです!」

「LINEのトーク 見られてもいいけど、なんか気持ち悪いもんね😅」

いつの間にこんな設定が」といった反応をしているユーザーも多く見られますが、問題とされているのはLINEが2018年1月15日に行ったプライバシーポリシー変更によるもの。

ユーザーの画面には同日、「サービス向上のための情報利用に関するお願い」といった案内が表示されていました。そのため「トークルーム情報」が提供する設定になっていたというユーザーは自分でオンにしていた、ということです。

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ユーザーに表示されていた同意確認の画面

この情報が拡散されたことをうけ、LINE公式Twitterは「現在、情報取得に関して事実と異なる情報が出回っているため、訂正させていただきます」と投稿しています。

LINE公式Twitterは「友だち同氏のトークや通話などの内容を取得することはありません」「不正利用防止やサービス向上のため、特定の情報をご提供いただいています」と説明しています。

具体的にどんな情報がLINEに提供されてる?

LINEの説明を素直に読むと、ユーザーは「特定の情報」を提供しているということになりますが、具体的にはどのような情報が提供されているのか。LINE公式ブログに詳細な説明がされています。

ざっくり解説すると、友だちとのトークルームでも一部が提供されていますが、LINE側からはわからない形式(データ形式)になっているとのこと。

LINE側がわかるのはユーザーが「テキストを送った」「画像を送った」程度で、日時、既読、取り消し機能、URLへのアクセスなどの利用状況が提供されます。

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画像はLINE公式ブログより

他にも公式アカウントとのトーク内容、公開設定で投稿したタイムライン投稿などの情報が提供されているようです。

また提供された情報は「サービス上の不正対策」「サービスの改善及び研究開発」「適切なコンテンツ及び広告の表示」などに利用されるとのこと。

情報提供したくないという人は設定を変更すればOK

悪用されることがないとしても、LINEに情報提供したくない」という人は、設定から情報提供をオフにすることができます。

「友だち」一覧のタブで画面左上の歯車アイコンから「設定」を開き、「プライバシー管理」を選択します。

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次に「情報の提供」と進み、トークルーム情報の項目をオフにすればOKです。

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Twitterでは誤った情報は通常の投稿より20倍速く拡散される」とマサチューセッツ工科大のチームが2018年3月に発表した調査結果でも、発表されています。

理由は誤まった情報のほうがユーザーが「目新しい」と感じることが多く、拡散されやすいことだといいます。

デマ情報の投稿や拡散は法的責任が発生する可能性もあるので、ツイートもリツイートももう少し慎重になったほうがいいかもしれませんね。

【追記】LINEが公式ブログで改めて「LINEの情報利用に関するご案内」を公開

今回の騒動をうけ、LINEが公式ブログを「LINEの情報利用に関するご案内」を公開しています。これまでの案内がわかりずらかったということで、改めて説明を行っています。