国立研究開発法人情報通信研究機構による委託研究「Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発」(通称、WrapDrive)の実証実験が1日より開始されたと発表されました。実験では「攻殻機動隊」に登場する「タチコマ」をモチーフにしたソフトを一般ユーザーに無償配布します。
国立研究開発法人情報通信研究機構による委託研究「Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発」(通称、WarpDrive)の実証実験が1日よりスタートしたことが発表されています。
この実証実験にはKDDI総合研究所、セキュアブレイン、横浜国立大学、神戸大学、構造計画研究所、金沢大学、岡山大学、情報通信研究機構が参画。
人気アニメ「攻殻機動隊」シリーズに登場するAI戦車「タチコマ」をモチーフにしたWeb媒介型攻撃対策用ソフト「タチコマ・セキュリティ・エージェント(タチコマAC)」を、一般ユーザー向けに無償配布しています。
実証実験では、Webを媒介として拡大するサイバー攻撃の実態把握と対策を推進し、Webの安全性向上を目指すとしています。
WarpDrive トップページ「タチコマSA」をインストールしてみた
「タチコマSA」は「WarpDrive」よりダウンロードすることができます。現時点ではWindowsおよびmacOSのGoogle Chromeのみに対応しています。
主な機能は閲覧中のWebページの診断、悪性サイトブロック機能など。インストール後は空白のタブがスタートページのようになり、ダッシュボードなどへアクセス可能。
ダッシュボードでは、プロジェクトへの貢献度やタチコマとの交友度などを確認できるほか、自分のネットブラウズしている時間帯やよく見るサイトなどが一目瞭然になります。
Chromeのツールバーに表示される「WrapDrive」のアイコンをクリックすれば、閲覧中のWebページの診断結果をタチコマが教えてくれます。
タチコマに「ページを解析」してもらうことも可能。解析結果は「攻殻機動隊」の作中に登場する電脳空間のようなビジュアルで胸アツ。
「タチコマSA」をインストールしたユーザーの情報は並列化(情報集約、横断分析、新機能展開等)を繰り返し、最新のWeb媒介攻撃に対応するとのことです。