医師と漫画家という二足のわらじで活動されている永田礼路氏が自身のTwitterに「心臓マッサージ」のやり方を描いたイラストを投稿し、Twitterでは多くの注目を集めています。
ちゃんと覚えてますか?正しい心臓マッサージの方法を描いたイラストが話題
医師でありながらマンガ家としても活動している永田礼路氏(@nagatarj)が、大相撲の春巡業で起きたトラブルで「こんなにTVで蘇生処置の場面が流れるのも珍しいので 心肺蘇生法を覚えてもらう機会になれば」と1枚のイラストを投稿。
イラストは一次救命処置(Basic Life Support)を描いたもので、運転免許証を取得する際などにも習うので知っている人は多いはず。
(胸骨圧迫をしているイラストは指を組んでいませんが、指を組んだほうが良いです)
僕も職業柄(前職が)、年に1度は講習を受けていましたが、年に1度の講習ぐらいではなかなか身につきませんし、いざという時に行動を起こせるか不安。
実際に自分で体を動かして経験/体験することも大事ですが、講習を受けに行く機会がないという人には、こういったイラストが話題になるのは良い機会になりそうです。
何度練習してもいまいちピンときていなかった心臓マッサージのテンポですが、永田氏によると「アンパンマンの歌のテンポ」だそう。正しいテンポで行えるだけでなく、頭の中で歌うことで落ち着つくことができ、勇気が出るのでオススメとのことです。
なお、日本組成協議会(JRC蘇生ガイドライン2015)では、「市民によるBLSアルゴリズム」として以下のように説明されています。
「市民によるBLSアルゴリズム」(一部抜粋)
- 安全確保
- (反応なし)大声で応援を呼ぶ
- 119番通報・AED依頼 通信指令員の指導に従う
- 呼吸なしまたは死戦期呼吸(わからない時は胸骨圧迫を開始する
- ただちに胸骨圧迫を開始する
- 強く(約5cm)
- 速く(100〜120回/分)
- 絶え間なく(中断を最小にする)
以下、人工呼吸、AED装着〜と続きますが省略しています。
ちなみに消防署等では「救命講習」なども行なっています。救命技能認定証が交付される「普通救命講習」は有料ですが、無料で心肺蘇生法などの講習をしている消防署もあるので、興味がある人は調べてみるといいかも。
土俵で女性が行った救命処置、医師からの評価は「文句のつけようがない」
今回の大相撲・春巡業で挨拶中に倒れた多々見良三市長に、女性が行なった心臓マッサージついて、医師からは「文句のつけようがありません」と評価しているとハフポスト日本版が伝えています。
今回の騒動では「土俵から降りてください」というアナウンスをした相撲協会への批判が多くあがっていますが、いざ自分がその場にいたとしたら土俵にあがって救命処置ができる自信はありません。
もしもの時の備えに心臓マッサージの方法は知っておいたほうがいい知識ですね。