京都・舞鶴市で4日に行われた大相撲の春巡業で、土俵で挨拶をしていた多々見良三舞鶴市長が倒れ、救護してくれた女性に対し「女性は土俵から降りてください」とアナウンスされた問題を受け、ネット上では批判の声が多数あがっています。
土俵で倒れた市長を救護した女性に「土俵から降りてください」
京都・舞鶴市で4日に行われた大相撲の春巡業でのトラブルが大きな注目を集めています。土俵上で挨拶をしていた舞鶴市の多々見良三市長が突然倒れ、救助にあたった女性に対し「土俵から降りてください」といったアナウンスがされたことが発端。
NHKによると女性は医療関係者だったという情報も。その後、多々見市長は救急車で搬送。くも膜下出血と診断され、およそ1カ月の安静と入院が必要だといいます。
「女性は土俵から降りてください」のアナウンスについて、相撲協会の八角理事長は「不適切な対応だった」と謝罪。女性に「深く感謝申し上げます」とコメントしたと報じられています。また、朝日新聞などによると、救護した女性が土俵から降りた後、相撲協会の関係者が土俵に「大量の塩をまいていた」と報じられ、相撲協会への批判の声がさらに集まっています。
日本相撲協会の広報担当は朝日新聞の取材に対し「女性が上がったからまいたのではないと思う」と話しているとのこと。大相撲では力士が取り組みでけがをした際などに塩をまくためではないかとのことです。
相撲の舞鶴巡業、挨拶の舞鶴市長が、話の途中で、真後ろにそのまま倒れる。何人かが、土俵に上がり、マッサージしている動きもあった。
— あるある (@maotomokun) 2018年4月4日
そして、女性は土俵から降りなさい、という主旨の放送もあった。
舞鶴市長さん、倒れて動かず。周りに人があつまり、担架にのせられるところです。 pic.twitter.com/fJw4C3UtPP
— あるある (@maotomokun) 2018年4月4日
多分、女医さんだけでなく、看護師さんも何人か土俵に上がられていて、女性は~という放送になったと思います。
— あるある (@maotomokun) 2018年4月4日
平日なので、男性の医師がおられなかったのかも?
倒れてしばらくは、誰も市長さんに近づかす。たった一人土俵上で横たわったままでした。
— あるある (@maotomokun) 2018年4月4日
なので、かけつけられたと思います。
上からみていて、指先だけが動いている状態。
写真は、担架に乗っているところです。 pic.twitter.com/bYF4sABEDa
舞鶴市長さんの動画、これしか撮っていません。放送は入っていません。 この後、スカートをはかれた方が何人か近寄られたので、放送が入りました。どちらの気持ちもわかる展開でした。市長さんのご回復をお祈りします。 pic.twitter.com/rVy424ULX9
— あるある (@maotomokun) 2018年4月4日
5日、相撲協会は公式Twitterアカウントで救護にあたった女性へ感謝するとともに、「応急措置のさなかの不適切な場内アナウンスを深くお詫び申し上げます」と謝罪。
舞鶴市での巡業中、舞鶴市長が倒れられました。ご無事を心よりお祈り申し上げます。応急措置をしてくださった女性の方々に深く感謝致しますとともに、応急措置のさなかの不適切な場内アナウンスを深くお詫び申し上げます。再発防止に向け、早急に対応方法を整備致します。→https://t.co/IjyqlHhNEh
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) 2018年4月5日
また4日には公式サイトにも謝罪文を掲載していました。
「女人禁制」は伝統ではない?Twitterで指摘に注目集まる
この騒動について、報道各社は「土俵は女人禁制の伝統がある」と伝えていますが、Twitterでは「女人禁制は伝統ではない」といった指摘が注目を集めていました。
相撲の女人禁制は神道とか関係無く、明治時代後半に始まった相撲の歴史から見たら新しい伝統。
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
そもそも文献に初めて相撲が登場するのが「日本書紀」の雄略天皇期で、その相撲は女相撲。室町時代は比丘尼による女相撲が行われている。
国技館が出来る前の本土俵・回向院でも女相撲が行われている(続)
それどこか男女関係無く相撲が行われていて(上半身裸でね)明治5年に風俗取り締まりで「男女相撲は禁止」となっている。
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
明治42年に国技館が出来た時に、裸の女性が格闘するのは外国に知られたくない野蛮な行為として女相撲を闇に葬り、女人禁制となった。(続)
土俵は神聖な場所なので女人禁制、なんてのは後付けで出来た理由で、本当には「上半身裸で女性が闘う相撲は恥ずかしいので禁止にしちゃおうぜ、その理由として神道を持ち出して格上げしちゃおうぜ」って事なんじゃないかな。雑に言うと。
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
やたらと「相撲は神事なので」と言われているけど、江戸時代の相撲は単純に娯楽で、男相撲・女相撲ともうひとつ「盲人相撲」という物もあって、土俵上で相手を探しておたおたする姿にみんなでゲラゲラ笑っていたという、封印されたような過去もある。
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
明治時代、海外興行を企画したプロモーターに対して国会で「裸で行う格闘技など野蛮なものを海外に持ち出すとは国辱物である」と意見がでて、許可されなかったなんて話もある。
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
女人禁制が大問題になった古い事件では
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
1978年に「ちびっこ相撲」で勝ち抜いてきた中に女子がいて、ついに蔵前の国技館の決勝大会だ!という所で、蔵前の土俵には女性は上がれないということで出場出来なかった。
ということで騒がれている。
ちなみに女性大臣や女性知事が表彰のために土俵に上がる上がらせないで問題になった事があるが、その際、永六輔は『屋根みたいにクレーンでつり上げて、土俵を踏ませない形で表彰式を行ったらどうか?』と提案している。
— 杉村喜光(知泉)三省堂辞典・発売中! (@tisen_sugi) 2018年4月4日
別に土俵は女人禁制だ、つーのは伝統でもなんでもないからね。江戸時代に大人気だった女相撲も同じ土俵つかってたんだから。女人禁制を前面に押し出したのは、明治以降。相撲興行がよくお上からの規制対象になっていた事から、運営サイドが、それを避けるために興行的なウリとして打ち出したに過ぎない https://t.co/QOGQX2CL2K
— ガイチ (@gaitifuji) 2018年4月4日
女人禁制の伝統ですか
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
女人禁制というのはよくある伝統ですが、相撲には正確には女人禁制という伝統はなかったと思うのですが
そもそも日本の史書に初めて相撲(角力ではない)という文字が出るのは采女による女相撲ですし、江戸時代には盛んに女相撲は行われてますし https://t.co/rAQNSzliEI
そもそも、相撲の女人禁制が目立ち始めたのは昭和53年の、わんぱく相撲予選で準優勝した少女が、蔵前国技館での決勝出場を日本相撲協会から拒否されたって話からでして
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
それまでは結構普通に女性も上がってたわけですよ土俵に
では何故女人禁制なんて言う伝統があるように語られてるのか
理由としては2つあるのですが
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
神道の穢れ思想から
相撲の地位向上のため
正確に言えば、相撲の地位向上のため、神道の穢れ思想を結びつけて、虚構の伝統を作り上げたって感じですかね
江戸時代の合併相撲などの記録によると、盲人と女性が土俵上で性行為を行っちゃったりしてるんですよ
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
そんなものはあまりにも醜悪ですし、相撲の地位向上の妨げになる。
ならどうすれば?
そうだ、そもそも相撲は女人禁制ってことにして、それらは邪道な相撲ってことにすれば良い
って感じで
明治期には文明開花とやらで海外からの視線も気になっていたようで、女性が裸で取っ組み合うというのは宜しくない。
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
文明国のやることではないと、今までOKだった女相撲を無くした
で、正当な理由付けのために神道を持ち出したって感じだと思われます
ここで誤解してはいけないのは
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
相撲はもちろん、神道と関わりが深く、神道的な本当の伝統は多く根付いている(一人角力など)のです。
が、女人禁制や穢れ思想は後から紐付けられたものであり、相撲業界が長くとも明治以降に作り上げた虚構であるということで
相撲の地位はもはや全世界でも有名なほどまで高まり、男女平等が求められる世界。
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
相撲業界には再度、伝統のあり方というものを考えていただきたいです。
ついでに昔は女相撲も、着衣なしで回しでやってました
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
穢れ思想に盲人、加えてエタに櫓銭を納める伝統と、相撲はブラックな伝統と面白いぐらい関わってますし、民俗学的な観点からすごい興味があります
ついでに女性観戦禁止の伝統は、単に喧嘩が起こりやすくて、危なっかしいところで、とても女性に行かせられるようなところではなかった
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月4日
というのが事実かと
江戸時代当たりの相撲は神事としてではなく、見世物としての扱いをされていたので、結構危険だったそうです。
相撲自体に罪はないというか、正しい伝統と、その時々の世相に合わせた対応さえしっかりしていれば、日本が誇る素晴らしい伝統と胸を張って言えますので…
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月5日
相撲業界が今回の事件を機に、良い方向へと向かへば嬉しいですね
騒動が終わってから、土俵上に塩をまいたことに関する言及があるそうなのですが、
— オカルトたん (@witchcraft_tan) 2018年4月5日
そもそも相撲で塩をまくこと自体、土俵の邪気を払い清める意味で行われるものですので、決して女性が土俵上に上がったからまいたという訳ではなさそうです。
むしろ土俵上で怪我(今回は病気ですが)が起こったからかと
これらの指摘が正しいのか、僕には判断できかねるところですが、ちゃんと調べてこのタイミングで記事にしたらバズりそうですね。BuzzFeedさんあたりやらないですかね?