Googleが18日、「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します」と発表しました。読み込み速度について、これまでもランキングシグナルとしてい使用されていましたが、デスクトップ検索のみを対象としていたといい、2018年7月よりモバイル検索のランキング要素としても使用するとのことです。
2018年7月からモバイル検索のシグナルに「ページ速度」が影響
Googleは18日、2018年7月より「ページの読み込み速度」をモバイル検索のランキング要素として使用することを発表しました。
Googleはこれはデスクトップ検索では以前よりランキング要素として使用されていたと説明。「ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません」としています。
ページがどのような技術を使っているかは関係なく、すぺてのページに同じ基準を適用。ですが、検索意図はこれまでどおり「非常に強いシグナル」であり、魅力的で検索クエリと関連性の高いページは、ページの読み込み速度が遅くても上位表にされる場合があるとのこと。
なお、Googleではこのアップデートを「Speed Update」と呼んでいるそうです。
SEOの専門家である辻正浩氏が「Speed Update」について言及
SEOの専門家である辻正浩氏は、自身のTwitterで「Speed Upadate」について言及。「サイトの速度は極めて重要ですけど、純粋なSEO案件なら常識的な範囲で問題なし、という今まで通りですね」と語っています。
また現在は「ユーザー行動の検索への影響」が無視できないといい、「速度関係は単純には言えない」とも説明しています。
2018/7からページの速度がモバイル検索のランキングに影響するようになる、という新発表。これは前提知識が必要で今はPCページの速度がわずかに影響しているがモバイルページは影響しない問題があった。(続く / “Official …” https://t.co/6i4ybxgISt
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
続き)PCページの速度がわずかにというのは、PC版ページが「特に遅いページ」だけ順位もマイナス評価になるもので、一般サイトはほぼ+-が無いのが現状。これは、モバイルページが極端に遅くてもPCさえ普通ならマイナスにならない問題やその逆も指摘されていました。(続く
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
続き)今回の発表で7月以後はモバイル検索にも影響するようになったのは確かですが、「極端に遅いページだけがネガティブ」という現状の仕様が変わるか、それとももっとフレキシブルになるかとかは不明。今回の発表でも後半でいくつか書いていますけど、user’s experienceのためとの記載ですね。(続く
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
続き)過去に、モバイル検索ではスピードが更に重要だから極端に遅いページ以外にも影響するべきか検討する、という言及はされていましたが、それが実装されるかどうかは分からないですね。まぁ半年も先なので、まだ仕様確定すらしていないパターンかなと。今後の追加情報に期待したいです。(終)
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
ありがたや、モバイルのスピードアップデートの件、もうGoogleに確認したQ&Aが公開されてる。これで色々疑問は解決。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
「This will affect a small percentage of queries.」ということは、これまで同様とても遅いページを落とすだけっぽい。 https://t.co/KfIVu8chXf
こういうことなら、ユーザが強いストレスを感じるほど全体の下位数%の遅い所はランキングも落ちる、というような感じかな?
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
こういう発表があると「高速化しないと順位落ちる!このサーバに乗り換えを!」とか煽る記事がでがちですけど無視して良さげ。
サイトの速度は極めて重要ですけど、純粋なSEO要件なら常識的な範囲で問題なし、という今まで通りですね。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月17日
(まぁ今はユーザ行動の検索への影響が無視できなくなったから速度関係は単純に言えない複雑な話になりましたが……)
おお、もう翻訳が>ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します https://t.co/McBgbobd4A
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月18日
また辻氏は「ページ速度が早い(高速化)」には価値があるとしたうえで、SEOが絡んでしまうと「過剰に騒ぐ人」「意図的に曲解して電話営業ローラー作戦を始める会社」などが出てくることを危惧する投稿もしています。
一切の疑問なく高速化には価値が有ることなんですが、SEOが絡んでしまうとそれを過剰に騒ぐ人が出てきたり、意図的に曲解して電話営業ローラー作戦を始める会社があったり、それらに騙されて高額なハイスペックサーバに変えちゃう零細企業が出たのが前回の導入時。今回も同じ騒動になるのかなあ。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月18日
「ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。」 / “Google ウェブマスター向け公式ブログ: ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用…” https://t.co/ch7vQSIVjQ
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2018年1月18日