「NAVERまとめ」を運営するネクストライブラリ株式会社は29日、著作権管理システム「Lisah(リサ)」および「オーサーランク」のテスト導入を開始したことを発表しています。
著作権管理システム「Lisah」、高速・高精度に不正利用を自動検知
「NAVERまとめ」を運営するネクストライブラリ株式会社が、著作権管理システム「Lisah(リサ)」をテスト導入することを発表しています。
発表によると、NAVERまとめでユーザーが作成した権利侵害のあるコンテンツに対し、さまざまな対応を行なってきましたが、「作権者が自ら不正利用されている著作物を探しだし、削除要請に必要な証明、請求書面の作成などを行う必要があることや、権利侵害があるたびにこれらをくり返さなくてはならないという課題」が残されていたと説明。
著作権管理システム「Lisah」は、この課題へ対応するため、著作物の画像を登録するだけで不正利用されている著作物を自動的に探索し、削除要請に必要だった照明、請求書面の作成などをなくし、その場で非表示化やキャプション・出典の書き換えができるというもの。
また、AIが自動監視も行い、「NAVERまとめ」での著作物の不正使用を瞬時に検知・監視し続けると説明。リサイズや切り抜きで偽装されたものも含み、不正利用画像の検知率は96%となっているとのこと。
不正利用を検知すると、詳細情報を自動的にリストアップ権利者へ通知。ワンクリックで即時に提携を停止することができるようになります。また、不正利用された画像に対し、事後的に許諾することも可能。現時点ではクレジット表記やリンクの設定などの条件を設定でき、将来的には収益の分配にも対応予定とのことです。
また、まとめに利用された画像単位で著作権者がまとめ作成者と直接やりとり可能なメッセージ機能を追加。メールアドレスなどの個人情報を開示することなく、システム上で直接やり取りして頂くことが可能だといいます。
「オーサーランク」の導入で、まとめ記事の信頼性の判断材料に
また「NAVERまとめ」の閲覧者が信頼性を判断できるように、まとめ作成者の経歴等を公開する「オーサーランク」を導入することも発表。
まとめの表示順などの参考指標にするほか、まとめ作成者の人物像がわかるようにプロフィール項目に「経歴」「職歴/所属」「関連組織」「受賞歴」「著書」「執筆記事」「メディアでの紹介」「エリア」「趣味・感心」を追加。
さらに作成したまとめに「オーサーコメント」の記載が可能になっています。発表では「オーサーコメント」の例ではとしておすすめラーメン店」を挙げ、そのエリアに住んでいるラーメン好きなのか、ラーメン評論家なおんか、どうしてこのまとめを作ろうと思ったのか、といった背景を記載することができると説明しています。
著作権管理システム「Lisah」