ハフポスト日本版が29日、「いじめっ子の親は刑務所行きになる条例、ニューヨーク州で施行される」という記事を公開しネットでは、 ニューヨークの条例について賛否両論さまざまな意見があがっています。
いじめ加害者の両親は「250ドルの罰金」か「最大15日間刑務所」またはその両方
ハフポスト日本版が29日、「いじめっ子の親は刑務所行きになる条例、ニューヨーク州で施行される」という記事を公開し、ネット上では賛否両論さまざま意見があがっています。
アメリカ・ノーストナワンダ(ニューヨーク州)で10月1日に施行された条例が紹介されており、子どもが"いじめ"をした場合、いじめっ子の両親が責任を負うことで、いじめが止まることを期待しているというもの。
新条例は同州では初めてとなる法律で、子供が90日間のうちに2回、いじめをしたり他の生徒を攻撃したりした場合、その子供の両親は250ドル(約2万8000円)の罰金を払うか、もしくは最大15日間刑務所ですごすか、またはその両方が科される。
ノーストナワンダ市長、アート・パパス氏は、罰を与えようとしているのではなく「いじめを防ぎたい」と主張しているとのこと。AP通信やwivb.comが報じています。
いじめっ子の責任を親が負う条例、ネットでは賛否両論
"いじめ"の責任を、子ども自身ではなく両親が負うという条例に、ネット上では賛同する声や、問題解決にならないのではと疑問視する声があがっています。
この条例に賛同するユーザーは「賛否ありそうな条例ですが、親の教育責任を具現化させるという意味でもありだと思います」「ここまでいかなくても日本でもいじめは犯罪だと教えた方がいい。『いじめ、かっこ悪い』キャンペーンは何らいじめに対して抑止力がない」と、日本の"いじめ問題"と比較し新しい抑止力をという意見が多い様子。いっぽうで「素晴らしい!」と手放しで賛同する声も。
また条例が問題解決になるのか疑問視する意見としては「自分が刑務所に入りたくないがために、子供をきつく縛り付けコントロールする親を増やしそう」「機能不全な家庭の問題が表面化する機会が減る危険があるんじゃないか?」「いじめは親の躾によって起こりやすいものではあるが、いじめのトリガーを引くのは親だけではなく、先生をはじめとした周りの大人。親だけに責任を負わせるやり方は、いじめを解決に導く手法にはなりえないと思う」といった意見があがっています。
ノーストナワンダ市長の主張のとおり、罰を与えるための条例ではなく「いじめの抑止力」となることが期待されます。