Appleは28日、「iPhone X」の新機能である顔認証システム「Face ID」の仕組みについて解説したページを公開しています。これまで指紋認証「Touch ID」を採用していたアプリが、「Face ID」に置き換わるとのことです。
Appleが「Face ID」を解説!サングラスはOKでも、大量の髭を剃るのはNG?
AppleがiPhone Xに搭載された「Face ID」について解説したページを公開しています。公開されたページでは、Face IDの仕組みや、利用できるアプリ、セキュリティ対策について説明されています。
Face IDを使ったロック解除は、TrueDepth カメラ(フロントカメラ)に顔が映っていればOKとのこと。「iPhoneをちらっとのぞくだけ」でロック解除できるとのことです。最もFace IDが機能しやすいのは、iPhone Xを顔から「腕の長さ」(25〜50cm)ほど離した位置だと説明されています。
メイクを変えた、髭を生やした、という変化も自動で認識。ほかにも、帽子やサングラス、スカーフを巻いていても、Face IDは機能。さらに、真っ暗な中でも使用可能。
ただし、「顔いっぱいに生えていた髭を剃った」というような、大きな外見の変化は対応できないとのこと。その場合は、パスコードで本人確認をした後に、あらためて顔のデータを更新する必要があるとのこと。
また、Appleは「双子や似ている兄弟姉妹、または13歳未満の子供については顔の特徴も成長途上にあるため、統計的な確率が違ってきます」と説明。心配であれば、パスコード認証の利用をするようにすすめています。
TrueDepth カメラが起動するのは「スリープか解除されたとき」で、スリープ解除に連動して、TrueDepth カメラが映っている顔を認識して、ロックを解除するそうです。
「Face ID」のセキュリティ(安全対策)は?
iPhone 7までに採用されている指紋認証「Touch ID」を使って、他人がロック解除をできる確率は「5万分の1」ですが、Face IDを使ってロック解除ができる確率は「100万分の1」だそう。
Face IDを試すことができるのは5回まで。5回失敗するとパスコードの入力が必要になります。パスコードを入力し、本人確認が必要になるケースは以下のとおり。
- デバイスの電源を入れた直後や再起動したとき。
- デバイスが 48 時間以上ロック解除されていないとき。
- デバイスのロック解除に過去 6 日半パスコードが使われておらず、過去 4 時間に Face ID でデバイスのロックを解除していないとき。
- デバイスでリモートのロックコマンドを受信したとき。
- 顔認証に 5 回失敗した後。
- 音量ボタンのどちらかとサイドボタンを同時に 2 秒間長押しして電源オフ/緊急 SOS を作動させた後。
また、iPhoneを紛失時は「iPhoneを探す」の紛失モードから、Face IDがデバイスのロック解除に使われないように操作することができるそうです。
先進の Face ID テクノロジーについて - Apple サポート