iPhone Xで搭載された、新しい顔認証システム「Face ID」。発表される以前から「寝ている間にロック解除されちゃう?」など、心配する声があがっていましたが、実際には「目を開いている必要がある」というものでした。ですが、iPhone Xには「目を閉じていてもFace IDでロック解除が可能」になる設定が存在するようです。
Face IDの「注意知覚機能」で、iPhoneを見ているかを認識しているけど……
「iPhoneに顔認証が導入される」と伝えられた時から、「寝ている間にロック解除されるのでは?」といったことを懸念する声は上がっていましたが、Appleは「iPhoneを見ている必要がある」と説明し不安は解消されたと思われていました。
しかし、Appleが9月28日に公開したサポートページの説明を読む限りでは、「寝ている人の顔でロック解除できる設定」が可能なようです。
顔認証(Face ID)には「注意知覚機能」があり、ユーザーがiPhoneを意識して見ているかを認識しています。そのため「自分が寝ている間にFace IDを使って知らぬ間にロック解除される」ということができないようになっています。
ですが、AppleのサポートページによるとユーザーがiPhoneを意識して見ているかを認識する機能はオフにすることができると説明されています。
視覚に障がいがあるユーザー向けの「アクセシビリティ機能」で無効化が可能
iPhoneは障がいなどで、体の動きに制限があるユーザーでも使えるように「アクセシビリティ機能」が備わっています。Face IDも同様で、視覚に障がいがあるユーザー向けの機能として、「iPhone X を見るときに目を開いていなくてもFace IDを使える」とのこと。
この機能は設定アプリ内の一般からアクセシビリティを選択し、「Face ID を使用するには注視が必要」をオフにすればよいそうです。
iPhone X発売前のため試すことはできていませんが、注視なしでFace IDでのロック解除が可能なら、顔だけでロック解除できると考えて問題なさそうです。
設定を変更しない限りは安心ですが、iPhoneを誰かに貸したタイミングで知らぬ間に設定を変更されたら……。皆さん気をつけて!