@JUNP_Nです。LINEアプリ最新版(ver5.10.0)のアップデートで、いわゆるクローンiPhone(バックアップデータから復元したiPhone)からのLINEアカウントへのアクセスが不可能になりました。
クローンiPhoneでは「LINE」は閲覧不可能になりました
iPhoneのバックアップデータを復元することで作成することができる「クローンiPhone」は特定の条件を満たせば作成可能です。
LINEの情報流出として話題になったクローンiPhoneですが、流出するのはLINEだけでなく電話帳からTwitter、FacebookなどiPhone内の全てのデータが対象になります。
LINEの場合、「1台のiPhoneで1つのアカウント」が原則ですが、以下の条件を満たして作成された「クローンiPhone」からLINEアカウントを操作することが可能になっていました。
- アクセスの対象となるiPhone端末を物理的に保有し、当該端末の認証パスワードがわかっていて、パスワード解除ができる状態であること、
- その上で、PC(Windows/Mac)を用意し、当該端末からiTunesアプリケーションを使ってPCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行うことができる環境下にあること、
- さらに、別のiPhone端末を用意し、当該端末のバックアップデータを展開し、LINEアプリを起動できた場合
この「クローンiPhone」によるLINEアカウントへのアクセスが、LINEアプリ最新版(ver5.10.0)より不可能になりました。
ただし、この対策が行われているのは最新版のLINEアプリのみです。古いバージョンのLINEアプリでバックアップを作成している場合、そのバックアップデータから復元することでLINEアカウントのアクセスが可能です。
一番大事なセキュリティ対策はユーザー自身のセキュリティ管理
アプリやサービス側のセキュリティが保たれていることはユーザーにとって重要なポイントではありますが、ユーザー自身がアカウントを安全に保つ努力をすることが一番大事です。
過去にはGoogleやYahoo、Apple、Dropboxなど、誰もが使っているウェブサービスでもパスワードやIDの流出騒動は起こっています。
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安全を守るために「バックアップデータを最新にする」だけでなく「パスワードの使い回しを避ける」など、可能な対策は行っておきましょう。
source:LINE Corporation