@JUNP_Nです。多様化するWebマーケティングにおいて、SEOやソーシャルメディアなどWeb担当者が行うことができる施策は多岐にわたります。そんな時代のWeb担当者が一番重要なのは「本質」を理解することだと著者の松尾氏は書いています。1つの会社がWebマーケティングを行っていくという、わかりやすいストーリーを通じた本書はWeb担当者必見です!
Webマーケティングにおいて重要なことは「本質」を理解すること
昨年、話題になったウェブライダーとKDDIの人気コンテンツ「沈黙のWebマーケティング」を再編集。紹介しきれなかった内容を追加してまとめた書籍が本書です。
沈黙のWebマーケティングは悪いWebコンサルティング会社のせいでサイトからの売上が激減してしまった会社を、Webマーケティングを通じて成功に導いていくというストーリー。
ストーリーやキャラクター設定も細かく作られているのですが、それ以上にWeb担当者が必要な知識や考え方、ツールの使い方まで、Webマーケティングの基本がしっかりと学べる内容になっています。
「沈黙のWebマーケティング」を"ひとこと"で要約してみた
全490ページにもなる本書の全てを紹介するのはとても難しいので、沈黙のWebマーケティングの全9章のストーリーでいったいどのようなことが書かれているのか"ひとこと"でまとめてみます。
2回、3回と何度も読んで自分の中で消化する必要があるくらい濃い内容でしたが基本的な内容が中心。本書を読み終えた後はWebマーケティングの「本質」が理解できるようになっているかも。
第1章 SEOペナルティ解除
- ブラックハットSEOとは
- ウェブマスターツールの使い方
- Googleのガイドラインに準拠したサイト作り
- ネガティブSEO
- リンクの否認ツール
- Googleからの手動ペナルティ/自動ペナルティ
- Googleへの再審査リクエストの方法
- クリップボードに貼り付けた複数URLを一括で開いてくれるChrome拡張機能「Pasty」
第2章 Webデザインの本質は言葉
- サイトのデザインは「コンテンツファースト」で考える
- 昨今の状況から「スマートフォンファースト」も重要
- コンテンツは文章・画像のメリットを組み合わせる
- サイトの特性を考えたデザインにする
- デザインは論理的に考える
- 積極的に情報収集をして根拠となるデータを持つ
- ヒットコンテンツから学ぶ
第3章 Webライティング
- セールスレターの7つのポイント
- ストーリーをクチコミしてもらえるコンテンツ
- 客観的な信頼性を高める
- 写真や動画を使ってリアル感を出す
- 文章を読みやすくするためのルールを作る
- 文章は1ブロック100文字未満で完結させる
第4章 SWOT(スウォット)分析
- SWOT分析から弱みを見つけ、強みに転換する発想を探す
- SWOT分析でわかった弱みを強みに変える戦略の例
- SEO以外の集客方法「検索連動型広告」
- Googleアナリティクスの「ベンチマーク機能」
- 「KPI」「KGI」の設定
第5章 コンテンツSEO
- おもしろコンテンツ(バイラルコンテンツ)
- リンクが集まるコンテンツを作ってドメインを強くする
- ページは「セリング」と「コンテンツ」で分けて考える
- ソーシャルメディアでのクチコミを確認する
- Chrome拡張機能「Social Analytics」
第6章 コンテンツマーケティング
- コミュニケーションのきっかけになるコンテンツを作る
- シェアされるコンテンツのパターン
- 社会的関心度の高いジャンルリスト
- コンテンツマーケティングの成功事例
第7章 ソーシャルメディア運用
- 「人に好かれる6原則」デール・カーネギー
- SNSでの拡散力を高めるためにTwitter運用を強化するべき理由
- 何を書くかではなく、誰が書くか
- メジャー感とオワコン感
- Twitterアカウント運用における2つの成功モデル
- フォローする相手を選ぶための5つのポイント
- フォローする相手の見つけ方
第8章 レンタルサーバー
- 503エラー(同時接続数の制限)
- レンタルサーバーの種類とメリット・デメリット
第9章 「沈黙」こそが、成功した者に課せられた掟
- 自分たちの成功事例がどこかに掲載されても競合からの妬みしか生まない