@JUNP_Nです。LINEの事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」が行われました。LINEは今までのコミュニケーション、エンターテイメントに加え、今度は生活を変えるプラットフォームを目指すための新サービスが発表されています。
LINEがオフラインでの生活にも!生活のプラットフォームとして進化します!
本日(10月9日)、LINEが事業戦略発表イベント「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」を開催し、現在のLINEの利用状況や実績の発表。今後の戦略として「LIFE(生活)」をテーマとし、オンラインとオフラインに溶け込むLINEを目指すことを発表しています。
LINEの現在の利用状況は以下のようになっています。MAUが1億7千万!
- 現在のLINE利用状況
- 登録ユーザー数 世界 5億6千万人
- 月間アクティブユーザー数(MAU)世界 1億7千万人
- 1日あたりの最大送受信回数 130億件
- 1日あたりの最大通話回数(ビデオ通話含む)3,400万件
- タイムラインコミュニケーション数 1億6000万件
- 1日あたりの最高スタンプ送受信回数 18億回以上
- 展開スタンプ総数 2万セット以上
- LINE Creators Market 登録クリエイター数 23万人
- 参加クリエイター国籍数 139カ国
- 販売スタンプ数 18,000セット
- ダウンロード数上位10位スタンプの平均販売額 3,090万円
また利用状況だけでなく、先日発表された新しいマーケット「LINEクリエイターズマーケット」や、LINEのキャラクターショップのオープン(今冬予定)、セキュリティ問題、小中学校へのワークショップ形式のインターネットマナーの啓蒙活動など、これまでのLINEについての説明が行われています。
LINEを生活に溶けこませるために発表された3つの新サービス
これまでのLINEは「コミュニケーション」「エンターテイメント」のプラットフォームでしたが、これからは生活に溶け込んだLINEを目指すため「LIFE」がテーマになるそうです。
位置情報に基づいたサービス「LINE Maps for Indoor」
地図アプリ「LINE Maps for Indoor」をリリース。デパートなどの商業施設の屋内地図や店舗情報に特化した地図アプリです。
既に「LINE Maps for Indoor」でのマップ提供が決まっているのは「tare」「109」「LUMINE」「PARUCO」「TOKYU HANDS」などの39施設。
残念なことに「LINE Maps for Indoor」の対象はAndroidのみとのこと。(紹介されちいたイメージ画像はどう見てもiPhoneなのに...)
LINEを通した決済サービス「LINE Pay」
LINEを利用した決済サービス「LINE Pay」が発表されました。
クレジットカードや銀行と連携し送金することや、「LINE Pay」を利用した会計時に友達との割り勘機能を搭載。割り勘となっていますが、最初に代表者が1人で決済をし、他のユーザーに支払いを求めるメッセージを送り、送金してもらうというシステム。
共同で誰かにプレゼントをする時など、その場にいなくてもLINEで繋がっていれば利用することができるというLINEらしい機能です。
LINE Payには最大で10万円チャージすることができ、チャージされた金額は指定した自分の口座から引き出すことも可能。日本のほぼすべての銀行に対応しATMで引き出せます。
セキュリティ対策として「2次認証」(LINEとは別の認証も必要)とiPhoneユーザーはTouch IDにも対応するそうです。
LINE Payが使える新サービス「LINE TAXI」「LINE WOW」
このLINE Payを利用することができるサービスとして「LINE TAXI」と「LINE WOW」が発表されています。
LINE TAXIはいわゆるUber的なアプリ。タクシーを配車し、LINE Payで決済が可能なサービス。
日本交通が提供している「全国タクシー配車アプリ」と提携する形での提供になるそうで、待ち時間の表示、GPSや建物名称での配車が可能になっています。
またLINE WOWはデリバリーサービス。まずは第1弾としてプレミアムランチのデリバリーサービスを開始します。
渋谷区で先行ローンチし、配達エリアなどは順次拡大していくとのこと。支払いは当然LINE Payで可能。
事前登録としてLINE WOWの公式LINEアカウントがリリースされているので、興味のある人は登録を!
LINEアカウントのオープン化「LINE@ ID/LINE@アプリ」
LINEがとうとうクローズドなプライベートなコミュニケーションだけでなくオープンなコミュニケーションを行うための方法として、もう1つのLINEアカウント「LINE@ID」を発表しました。
既に公開されている「LINE@」という店舗向けのサービスを、個人に開放するという形になるそうです。LINEユーザーであれば誰でも「LINE@ID」の利用が可能。
利用するためのアプリ「LINE@アプリ」もリリースされ、1つのアプリ内に複数のLINE@IDを登録可能、商用も可能です。
LINEが生活の中心にある世界がやってくる?
これまでのLINEとは全く違う新しいコミュニケーションが生まれる予感。特にこれまでクローズドだった世界がいきなりオープンになった時に何が生まれるのかはワクワクしますね。
特に「LINE@ID」の活用事例が凄そうで期待。LINE@IDの活用事例を出澤氏が説明をしていましたが、かなり応用性のあるサービスになっていそうです。
- 自身のECサイト専用のアカウントとして
- ブロガーの情報発信ツールや読者とのコミュニケーションツールとして
- LINE Payを利用した課金コンテンツなどの可能性
LINE Maps for IndoorはiPhoneでのリリースはなしということですし、LINE Payは対応する店舗があれば是非とも使ってみたいサービス。Apple Payが日本でサービス開始される前に、国内ではLINE Payが主流になっているなんてことも...。
「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」の全てを見たい方はこちら ▶ Ustream.tv「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」
全文文字起こしはログミーで!(記事執筆時 未完) ▶ 【全文速報】LINE CONFERENCE TOKYO 2014で決済やデリバリーサービス発表 | ログミー[o_O]
他にもあったLINEの重大発表!
「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」では以下の新サービスについても発表がされていました。
- LINE ビジネスコネクト パートナープログラム
- グリー株式会社および株式会社サイバーエージェントとの新会社設立
- 株式会社トランスリミットへの出資
- LINE MUSIC
- LINE公式ブログ
- LINE有料公式アカウント
特にLINEのみの試みとしては、企業向けのLINE活用としてLINE ビジネスコネクト、公式ブログ、有料公式アカウントが発表。
GREEやサイバーエージェントと組んで、世界で通用するゲームのコンテンツ開発を行う新会社設立や、「LINE MUSIC」というサブスクリプション型音楽ストリーミングサービスも発表。
「LINE MUSIC」はSONY MUSIC、avesと組んで新会社を設立するそうです。