前回紹介したのは、コーヒーの最大の敵「酸化」から守るためにコーヒーミルをおすすめしました。今回はもう少し踏み込んで、「コーヒー豆の専門店の店員さん」に聞いた美味しいコーヒーの淹れ方と楽しみ方を紹介します。
コーヒー豆屋さんへ行こう
どこの街にも探せば「コーヒー豆専門店」があるはずです。是非、行ってみましょう。
- 淹れたて
- 挽きたて
- 焙煎したて→コーヒー豆屋さんしかできない
コーヒー豆専門店へ行くメリットは「コーヒー豆を焙煎(ロースト)する」ことってなかなかできないからです。タリーズやスタバでも豆のコーヒーは買えますけど、たぶんその場でロースト具合は選べないんじゃないかな。
また、もう一つのメリットは「たくさんの種類のコーヒー豆」から選べることです。僕の場合、どれを選べば良いのか分からず迷子になるのですが、店員さんに聞けば教えてくれるはずです。僕は大岡山の「コーヒーロースト」というところに2週間おきに通っているのですが、人見知りなので、あまり店員さんに相談とかはしていませんでした。
コーヒー豆屋さんにちょっとこだわるためのアドバイスをもらったよ
先日行ったとき、色々教えてくれる店員さんだったので、「ちょっとこだわるためのアドバイス」をもらうことができました。非常参考になるお話をたくさん聞くことができたので、これを機会に、これまでとコーヒーとの付き合い方を変えてみようと思ったのです。その店員さんのアドバイスを紹介します。
その1:コーヒー豆は2種類用意しよう
- いままで:1種類買って飲みきったら、次の豆を購入
- これから:2種類同時に購入
その店員さんがおっしゃるには「飲み比べをしないと、味は覚えられない」とのことでした。2種類のコーヒーを飲み比べることで、初めて違いを理解して、自分の好みの味を知ることができるのです。そのため、「家に常に2種類以上のコーヒーを用意しておくと良い」とアドバイスをいただきました。
また、2種類以上あると、気分によって飲み分けることができるんだそうです。例えば、朝起きた目覚めの一杯はすっきり系で、仕事の疲れたときのリフレッシュの一杯は苦味の強いしっかり系でと飲み分けができますね。
その2:淹れ方レベルを上げよう
- いままで:淹れ方レベル1(わかったつもり)
- これから:淹れ方レベル2(より上手く淹れる)
淹れ方についてもレクチャーしてもらいました。レクチャーのおかげで、自分の淹れ方がレベル1だった気付かされました。レベル1だと、
- お湯は沸騰後、少し冷ましてから
- 最初は少しだけ注いで30秒ほど蒸す
- 注ぎ方は「の」の字を書くようにゆっくり
というところまでの理解です。基本的には間違っていませんが、レベル2になるともっと気を使うんですね。レベル2だと
- より正確な計量で味をコントロール
- 「雑味」をださないためには、泡に注意して注ぐ
まずは、より正確な計量(1.)について。
一般的に豆10gに対して、お湯100mlが適当らしいです。コーヒーローストの店員さんが最初のドリップ100mlとその後再度ドリップした100mlを作ってくれたのですが、見ても味わってもわかるように再度ドリップしたものは薄味です。正確に計量を行わないとこの「薄味ドリップ」が混入する可能性があるんですよと教えていただきました。なので、「計量スプーン」と「目盛りのついたサーバー」が必要なんです。
次に「の」の字は「どて」を崩さない(2.)について。
豆にお湯を落とすと泡立つじゃないですか、この正体が「雑味」「アク」なんだそうです。そして、「の」の字を大きく描いてしまうと、この「泡」が広がって、フィルタ部分まで到達します。フィルタから「雑味」等がドリッパーを通して流れていくので、良くないそうなんです。(1はOK/2までいくとNG)あくまでも、この泡がフィルタ部分まで到達しないように、注ぐ。これが結構難しい。なので、コレ買っちゃいました。
いままで使っていたのが奥の電気ポット、そして新しく手に入れたのが、手前の注ぎ口が長いタイプ。こうやって、比べてみると差がよくわかります。これで繊細な注ぎ方に対応ができるわけです。
※ちなみにレベル1/レベル2というのは僕が勝手につけました。
その3:保存方法に気をつけよう
- いままで:100円均一のビンを利用
- これから:密閉性の高いビンを利用
コーヒーは酸化に弱いという話を前回の記事でしましたが、コーヒーは空気に触れると酸化と同時に、「臭い」を吸収してしまうそうなんです。なので、部屋の様々な臭いから守るために「密閉性の高いビン」を利用したほうがいいのです。
といことで散財して、左のタイプ(100均)から右のタイプ(ちゃんとしたやつ)に変えました。どうでしょうか、高級感がでてますか?
また、200gの豆を使い切ったら必ず洗って下さいというアドバイスもありました。これは豆が持つ油分がビンに付着して、酸化してしまうためです。僕は面倒なときは洗ってなかったなあ。反省です。
店員さんの色々アドバイスをもらって、美味しいコーヒーを飲むためには丁寧さが必要なことがわかりました。丁寧に、清潔に。
たかがコーヒー一杯でここまでやる。また、ここまでするからこそ、通常あり得ない高さのクオリティーを引き出す。言葉のあやではなく、冗談抜きでこのおじさんはコーヒーに命を懸けているのだということがわかって、思わず姿勢を正して話をきいていた。その後「シティーライト」には二度と立ち寄っていない。あのとき一度きりの、まさに一期一会の出会いだった。あのとき飲んだ一杯よりもおいしいコーヒーには出会ったことがない。
少し、こだわってみると、コーヒーライフが一段と楽しくなるかもしれません。では。