@JUNP_Nです。サイトのアクセス数や検索キーワードなどを知ることができてしまうSimilarWeb。無料版ではざっくりしたデータしか見ることができません。今回有料版である「SimilarWeb Pro」を利用させていただける機会をもらったのですが、他サイトのアクセス解析データを見ているような詳細なデータを見ることができるツールでした。
見えすぎて怖い...!SimilarWebの精度が低い?いや、これ精度高すぎて笑えないレベル
SimilarWeb社の日本でのオフィシャルパートナーである株式会社ギャプライズで「SimilarWeb Pro」のデモを見せてもらう機会をいただきました。
その際に男子ハックのデータを見せてもらったところ「え?なんでこんなにわかっちゃうの?」「ヤバくない?」という精度。正直なところ「サイト管理者の僕よりサイトの状況がわかってる」というデータを見せられるという驚きの体験をしました。
PVの数値などは実数と多少の差があるものの、「人気ページがわかる」「業界で人気のサイトがわかる」など超強力なツールになっていて大興奮。モバイルのデータが含まれていないこともあり、SimilarWebの使い方としては「数字」はおおよそで見てもらい、トレンドで見る使い方を推奨しているそうです。
ずっと気になっていたSimilar Webの仕組みですが、クリックストリーム(アプリなどのからデータ収集)とbotのクロールデータを組み合わせたデータを表示しているそうです。(参考:私たちのデータについて|SimilarWeb PRO)そのためトラフィックが少ないサイト(だいたい月間10万PV以下)であると、数字にズレが出てくるとのこと。
驚くべきことに全世界のネット人口の1%くらいのデータがSimilarWebに収集されていて、日本国内のネット人口でも同じくらいはデータ収集ができているらしいです。
PayPalなどを初め世界の大手IT企業が利用しているSimilarWeb Proを期間限定で試用させてもらえることになったので、実際に何ができるのかをご紹介したいと思います!
「SimilarWeb Pro」を使うと競合サイトの管理者よりも詳しくなれるくらいの情報が手に入る
有料版の「SimilarWeb Pro」は無料版と違って管理画面から違います。SimilarWeb Proの大きな特徴としてはサイトの「人気のページ」を表示させる機能と「業界分析」というサイトをカテゴリ分け(参考:SimilarWebの全カテゴリー日本語訳2015年1月版)して、業界内ではどのサイトが見られているのかランキングを表示できる機能があります。
トラフィックソースの割合はGoogleアナリティクスと比較してもかなり正確
男子ハックの解析をした結果がこちら。訪問者数(UUではないです)がこちら。モバイルのトラフィックについては日本語版ではまだ未実装(2015年中には実装される予定)なのでPCのみ。
数字に関しては男子ハックでは多めに表示されていますが、訪問者数の推移は概ね一致しています。
トラフィックのソースについてはかなり正確でした。Googleアナリティクスの結果とかなり近いです。
ソーシャルの内訳を見てみても、やはりGoogleアナリティクスの結果と同じ。Facebookが多く、次いではてなブックマーク、Twitterになっています。
検索流入やソーシャル流入の推移をグラフかして表示してくれるのですが、こちらもかなり正確です。
リファラはどこが多いのかということもランキングで表示してくれます。feedlyからが圧倒的に多く、gunosyが2位。提携しているLINE NEWSは掲載頻度がそれほど多くないので、全体では13位になっています。
「検索ワード」については(not provided)が見れないGoogleアナリティクスより良い
気になる検索ワードがどうなっているのかという部分。Googleアナリティクスでは(not provided)で表示されないがSimilar Webでは確認することができます。この精度がかなり高くて驚きました...。
上昇率が高い「Yosemite 重い」「北九州 成人式」「Mac ファイル名 一括変更」は、たしかにどれも1位表示されています。
サイトから離脱していったアクセス先が全部わかる
面白いのが「アクセスの行き先」を表示することが出来る機能があります。男子ハックではAmazon、Apple、食べログが一番多くなっています。
サイトの「人気ページ」をランキング化する機能がやばい
競合サイトの人気ページ、トラフィックを集めているコンテンツがわかるというのは凄い機能。競合の強い部分がわかれば、そこに対抗するコンテンツを作ることも、逆に弱い部分を狙っていくこともできちゃうわけですね。
そもそも「競合サイト」はどこだ?という情報も表示できる
このサイトの競合はどこだ?という情報まで表示してくれます。競合サイトは「サイトを見ているユーザーが他にも見ているサイト」とコンテンツのキーワード(こちらは影響少)が表示されます。
全てのデータはExcel形式でダウンロードが可能
色々とデータを分析することができるSimilarWeb Proですが、全てのデータはExcel形式でエクスポートすることが可能です。これは嬉しい機能です。
アドセンスの有無もわかるので、手動プレースメント広告が捗る
競合サイトの主なトラフィック元を知ることができるし、アドセンスの有無も確認することができるため、手動プレースメント広告の出稿も効果的な運用ができそうです。
競合サイトが出している広告のクリエイティブもバッチリ確認できる
試しにこの5年間で広告宣伝費を増やした「日産」の広告クリエイティブを見てみると、以下のようにずらりと表示されました。他にも出稿しているアドネットワークも一覧で表示することができる他、どのサイトに広告が出ているのかもランキング形式で表示できます。
「業界分析」で同じカテゴリに属するサイトの動向をチェック
SimilarWebが自動的に各サイトをカテゴリ分けしています。男子ハックは「Computer and Electronics」というカテゴリに登録されていました。
さらにこのカテゴリのサイトを見に来るユーザーの「検索ワード」のトレンドやディスプレイ広告の利用シェアなど、まさに業界のトレンドを確認することができます。
※この業界分析のカテゴリに「アダルト」というカテゴリがあったので、日本のPCユーザーがどのエロサイトをたくさん見ているのか、どのエロ動画が日本で一番人気があるのかもわかってしまいました。まさに禁断のランキングです。
「アプリ分析」でiPhone/Androidアプリの分析もできる
SimilarWeb Proでは、Webサイトだけでなく、iPhoneアプリ/Androidアプリの分析も可能。アプリのランキングの推移やAppStore内の検索ワード、デイリーのアクティブユーザー数、ユーザーの1回あたりの平均利用時間、ユーザーのリテンションなども表示できます。
現在はまだベータ提供ですが、アプリ開発をしている会社であれば競合アプリの分析までできるのは魅力的なはず。
「SimilarWeb Pro」でできることまとめ
「SimilarWeb Pro」では通常入手することができない競合サイトのデータをかなり詳細に手に入れることができるようです。
説明しきれていない機能もまだたくさんありますが、簡単にまとめると以下のようなことが可能です。
- 競合サイトを探すことができる
- 競合サイトの広告出稿先にこちらも出稿する
- 競合サイトがトラフィックを集めているコンテンツを知り対策する
- 競合サイトと自サイトを比較することができる
- 業界内で人気のサイトを知ることができる
- (not provided)の検索ワードを知ることができる
- アプリ解析もできる
- 全てのデータをExcel形式でダウンロードできる
重複しますが、現在SimilarWebで表示されるデータはPCのみ。モバイルは含まれていませんが、2015年中には日本語版でもモバイル解析がリリースされる予定だそうですが、具体的な時期は未定。
モバイルデータの表示が可能になっても無料版のSimilarWebではおそらく表示されないということでした。
気になるSimilarWeb Proの価格は「ASK」
「SimilarWeb Pro」の価格は「ASK」となっています。利用する企業に合わせた形で料金設定をしてくれるそうです。
具体的にどの企業が利用しているかは聞きませんでしたが、PayPalやebayなどB to C系の大手企業は既に導入しているようです。
ちなみに価格を聞いたところ、個人で利用できるような手頃な金額ではありませんでしたが、企業であれば十分に元が取れる金額。むしろちょっと安くない?という感覚。Webマーケティング担当者の方は導入を検討したら業務が劇的に変わりそうです。
お問い合わせはこちら ▶ <公式>SimilarWebPRO(シミラーウェブ)日本語サイト|競合サイトWebサイト解析ツール